経済学科/科目ピックアップ

経済学史A,B

経済学ってやっぱり難しい、と思い始めたころ、この講義を履修した人は、目から鱗でバリバリ理解できるはず。 経済学の歩みにしたがって進むから、自然にスラスラ頭に入るんです。 だから、経済学部の全ての学生はもちろん、経済学の全体像を苦労なく知りたいと考えている他学部の学生にも最適な講義です。 前期Aでは昔の経済学を勉強します。 言ってみれば、経済学がオギャーと生まれて歩き出した時代です。 後期Bで扱うのは、20世紀に入って経済学がどんどん高度になっていったお話です。 経済学者たちのおもしろいエピソードも取り上げます。

環境経済学

温暖化や酸性雨等に代表される地球環境問題、土壌汚染や水質汚濁等の地球環境問題など、私たちの周りには、厳しく深刻な問題が山積しています。 これらの問題を次世代に先送りしないような早急な解決策が求められている現在、「環境税」や「排出権取引」のように経済メカニズムを活用することで問題の解決を図ろうとする手法が、やっと国民の関心事になってきました。 そもそも、環境と経済は密接に関連しているのです。 この講義では、現実に生起している諸問題を題材に取り上げ、環境問題に対し、経済学がどのような役割を演じているかを平易に解説していきます。

証券経済学

この講義では、まず証券とは何かを簡単に説明します。 特に株式や債券に焦点を当て、その種類、売買の仕組み、市場、市場関係者とその役割、各種指標等について解説します。 また、直近の証券市場について話題となっている事項について企業の財務諸表や投資に関する統計データ、新聞や雑誌などで確認しながら学んでいきます。 財務諸表や会計制度などについても併せて解説します。 講義中紹介する参考文献やホームページに目を通すなど講義で扱った事項に関して自ら積極的に情報を収集し、考えることでより理解を深めることができます。

労働経済学

労働経済学は、労働市場や労使関係に関わる制度などについて研究する応用経済学の一つです。 この分野の研究は、産業革命以来今日までずっと続いています。 時代の進展とともに労働経済の課題も変化してきましたが、同時に経済学も変化・進歩しました。 そこでこの講義では、その進歩してきた分析道具を利用すると同時に、労使関係などの制度的要因などについても考察を進めていきます。

社会経済学

この講義では社会の諸問題、とくに、人口、家族、情報、労働に関連する問題について学びます。 講義の目標は二つ。 一つ目は社会の諸問題に対する経済学的な考え方を理解すること。 そして、二つ目はミクロ経済学やマクロ経済学で学んだ経済学の分析道具が社会問題の分析にどう使われるのかを学ぶことです。 世界各国の社会問題を具体的に取り上げて実践的な講義としながら、経済学の基本的な考え方もしっかり学びます。

日本経済史

この講義では、ペリーの来航によって日本が開国をして以降の経済史を学びます。 具体的には「産業革命=資本主義の確立」という課題をいかに果していったかということです。 また日本帝国主義の形成に焦点をおき、その過程を比較的くわしく話したいとも思っています。 その際、その歴史的性格についての論争に関しては、その内容を可能な限り紹介して、高校の日本史とは少しばかり違う日本経済史という学問の基本的な在り方を知ってもらいたいと考えています。 また日本資本主義がその成立過程で持った特殊な歴史的性格も理解します。