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第63回先端経済研究センター研究会のお知らせ(7月30日)

日 時:2012年7月30日(月)14:00〜15:00

場 所:福岡大学 文系センター15階 第6会議室

テーマ: Informational requirements of social choice rules to avoid the Condorcet loser

発表者:福岡大学経済学部准教授 佐藤 伸

概 要:
社会的選択をする際に必要とする個人の選好に関する情報の量は,情報処理のコスト(時間,人件費,間違える確率)と正の相関があると考えられる.
したがって,必要とする情報量は実際の社会的選択においては,各ルールの重要な要素であると考えられる.
本論文では,以下の問への答えを提示する:

1.ある種の望ましい性質を満足し,
2.最小の情報量で実行でき,
3.なるべくタイブレーク(同点解消ルール)に頼らずに勝者を決定できるルールは何か?

答えは,plurality with a runoff,すなわち「決選投票付きの最多得票ルール」と呼ばれるもので,学部の役職者選挙に用いられるルールである.
この定理は,Plurality with a runoffの特徴づけとして初めての結果と思われる.