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新任教員紹介(田中昌宏准教授 )

4月から田中昌宏准教授が経済学部に加わりました。

[研究テーマ]
私の研究領域はデータサイエンスです。特に、大規模かつ複雑なデータ(いわゆるビッグデータ)を分析するための統計学的な手法の開発に取り組んでいます。昨今、情報通信技術の発達に伴い、入手可能なデジタル情報が爆発的に増大しています。現代では、コンビニのレジの取引記録からSNSの投稿まで、あらゆる現象が記録・収集され、分析の対象となっています。しかし、伝統的な統計学の分析手法は、こうした大規模かつ複雑なデータを想定したものではありません。そのため、現代のデータ活用のシーンに対応できるような、新しい分析手法の開発が求められているのです。私はその中でも特に、複雑なデータから因果関係を推論する方法や、大規模なデータを効率的に処理するためのアルゴリズムの開発を中心的な研究テーマとしています。

[学生へのメッセージ]
データ分析には、アートとサイエンスという二つの側面があります。データ分析のためのソフトウェアの開発が進み、サイエンスとしてのデータ分析のハードルは低くなりました。しかし、どのようにして仮説を立て、データを収集し、分析結果を他人に伝えるか・・・こうしたデータ分析のアートとしての側面は、ある種の“センス”とも呼ぶべきものであり、一朝一夕に習得できるものではありません。大学では、サイエンスとしてのデータ分析を学ぶと共に、一つでも多くの現実のデータに触れ、学友や教員と議論し、データ分析のアートを極めることに挑戦して欲しいと思っています。