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新任教員紹介|柳永珍准教授

4月から、柳永珍准教授が経済学部に加わりました。

【研究テーマ】
地域の魅力は、「経済」だけでは語れません。私は文化経済学という分野を専門にしており、地域の歴史、芸術、祭り、そして人々の誇りや愛着など、いわゆる“目に見えない価値”がどのように地域経済や人口動態に影響を与えているのかを研究しています。
たとえば、若者が「この街に住みたい」「ここで子育てをしたい」と感じる背景には、便利さや収入だけでなく、街の雰囲気やイベントの楽しさ、人々のつながりといった、感覚的で感情に訴える要素が深く関係しています。こうした“地域に対する気持ち”を定量的に測るために、私はアンケート調査や統計分析を活用して、社会の「感じ方」をデータとして可視化し、その影響を分析しています。
また、並行して「どのような質問をすれば人の気持ちが正確に分かるのか?」「どうすれば信頼できるデータが取れるのか?」といった調査手法自体についても研究を進めています。経済はお金だけでできているわけではありません。みなさんの「好き」「面白い」「ここが落ち着く」といった気持ちも、実は地域の未来をつくる重要な“資本”なのです。

【学生へのメッセージ】
「学者たちはこれまで社会を説明してきた。だが重要なのは、社会を変えることだ。」
これは、ドイツの思想家カール・マルクスの有名な言葉です。私たちが当たり前だと思っていることも、実は歴史や制度、人々の価値観によってつくられてきた「選択の結果」にすぎません。たとえば、「都会に若者が集まるのは自然なこと」「出産率が下がるのは仕方がない」などの言説も、本当にそうでしょうか?
社会の「なぜ?」に向き合い、それを深く考えることこそが、学問の出発点です。正解のない問いに向き合い、自分なりの視点を持ち、他者と対話を重ねながら考える力を育てること。それは大学での学びの大きな醍醐味であり、同時にこれからの時代を生き抜くための確かな土台にもなります。
福岡大学で、ぜひ一緒に「考える練習」をしてみませんか? 皆さんの「知りたい」という気持ちを心から歓迎します。

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